2017/6/15, Thu.

 裏通り、自転車に乗った少年。妨害者など誰もいないのにベルを繰り返し鳴らしながら走って来る。興が乗ったようでそれが次第に、リズミカルな、調子の良いような符割りになる。過ぎざまに見た顔は、眼鏡を掛けて、さほど陽気そうでもない。

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 高年の女性二人、犬を連れた方が脚の衰えを嘆くのを同意しながら受ける相手の一言、「本当、恐ろしいよ、人間って」。

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 道の先で何か黄色いものが地に落ちて転がる。何か判別できないうちに、脇の木から鴉が飛び立つその口元に、やはり黄色がある。もう一羽、同じく実を盗んで、先のを追って近くの屋根に移ったあとに木に寄って見上げると、どうやら枇杷らしい。

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 切妻屋根の天辺に止まった鴉の方に向かって燕が三匹突っこんで行くのを当たりはしないかと見ていれば、すぐ手前まで来てからようやく曲がった一匹の、ほとんど直角を描くようだった。

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